OTBグループがメタバース特化の新会社「BVX」設立【NFTとゲーミングを重視しデジタル製品を提供していく】

2021年11月30日、国際的なファッショングループ、OTBグループ(イタリア)が、メタバース向けに設計される製品、プロジェクト、エクスペリエンスの開発に特化する新会社「Brave Virtual Xperienc(ブレイブ・バーチャル・エクスペリエンス) 以下、BVX」を設立した。

1.OTBグループとは

OTBグループは、Diesel(ディーゼル)、Maison Margiela(メゾン マルジェラ)、Marni(マルニ)、Viktor&Rolf(ヴィクター&ロルフ)、Amiri(アミリ)、JIL SANDER(ジル サンダー)、Staff International(スタッフ インターナショナル)、Brave Kid(ブレイブ キッド)などを傘下に収める国際的なファッショングループ。

OTBグループ公式サイト
https://www.otb.net/jp/the-group/

なお、OTBは「Only The Brave(勇敢なる者だけに)」の略。創立者兼会長であるRenzo Rosso(レンツォ・ロッソ)の、勇敢で創造力に富んだ妥協しない精神と理想を体現し、境界線を押し広げ、既存のルールに挑み、国際的な人材の創造性を育むことにより、ファッションとライフスタイルの世界を再定義している。

同社は今回のメタバース特化の新会社BVXなどについて、「消費者を重視したデジタル・イノベーションの活用は、持続可能なビジネスを創造するための具体的かつ長期的なコミットメントと合わせて、全世界6,000人以上の従業員を擁するグループの発展哲学の柱」としている。

Renzo Rosso|OTBグループ
OTBグループ 会長 Renzo Rosso氏(画像出典:PR TIMES

2.BVX設立の目的

OTBグループは、BVXをCoE(センター・オブ・エクセレンス:組織の中で中核となる部署、優秀な人材などを集約した部署)と位置付けていて、目標は若い世代の顧客とファッション&ライフスタイルブランドの架け橋となり、OTBの成長を加速化できるプロジェクトを起ち上げながら、メタバースにおける新たなビジネスチャンスを創出すること。

BVXを率いるStefano Rosso(ステファノ・ロッソ)CEOは、「NFT(非代替性トークン)とゲーミングを重視しながら、エンゲージメントを強化し、デジタル製品の提供を拡充していく」としている。

3.Stefano Rosso(ステファノ・ロッソ)CEOについて

OTBグループの取締役で、ゲーミング界のライフスタイルプラットフォーム「D-CAVE」の共同創設者兼CEOでもある。BVXのCEOに任命されたことに対して次のように語っている。

「このやりがいのある新たな役職を喜んでお受けします。BVXには、OTBグループと傘下ブランドにおけるデジタル改革を私たちの暮らす社会の未来へ向けて推進するという大志があります。未来の社会は、現実と仮想の世界の生活を融合させていくでしょう。ゲーミングの世界とメタバースで当社ブランドの可能性を解き放つことは間違いなく、取り組むべき最も刺激的な体験になります」

出典:PR TIMES
Stefano Rosso|BVX
BVX CEO Stefano Rosso氏(画像出典:PR TIMES

また、同氏は、OTBグループの代表して、LVMH、プラダグループ、カルティエ、OTBグループが共同で推進している「Aura Blockchain Consortium(オーラ・ブロックチェーン・コンソーシアム)*」の理事会にも所属している。

Aura Blockchain Consortium(オーラ・ブロックチェーン・コンソーシアム)
2021年4月20日に、LVMH、プラダグループ、カルティエ(リシュモン)の3社が創設したコンソーシアム(共同事業体)。2021年10月からはOTBグループを加えた主要4社で活動を推進している。「AURA(オーラ)」プラットフォームによって「消費者が、ブランド製品の原産地から製作、販売、中古市場に至るまでの履歴を追跡し、その真正性(記述や主張の通りに本物であること)を確認できる」ことを目的としている。エンタープライズ向けブロックチェーン基盤「Quorum(クオーラム)」が採用されていて、消費者はブランド公式アプリを使用することで、製品に関する詳細を記載した証明書を入手できる仕組み。Aura公式サイト

モルガン・スタンレーによると、メタバース、NFTとソーシャルゲームはラグジュアリーグッズ(高級品)市場を8年間(2030年まで)で10%以上拡大し、業界収益を約25%押し上げる可能性があるとのこと。ラグジュアリーブランドのメタバース参入はまだ始まったばかりと言える。

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