リコノミカルがCGパースやAR・VR事業を譲受【メタバース支援事業を拡張】

CG作品|アクティブリテック

2022年1月21日、株式会社リコノミカル(本社:東京都新宿区、代表取締役:前田拓海 以下、リコノミカル)は、新たに株式会社アクティブリテック(本社:東京都新宿区、代表取締役:前田拓海 以下、アクティブリテック)を設立したことを発表した。

株式会社アクティブリテック
アクティブリテックのロゴ

あわせて、アクティブリテックは、が株式会社アクティブデザイン(本社:東京都中野区、代表取締役社長:崎山昌子 以下、アクティブデザイン)の「CGパース事業及びAR・VR・プロジェクションマッピング事業」を事業譲受*したことも発表した。

事業譲受
事業譲受とは、会社をまるごとではなく、事業の全部または一部を譲り受けること。有償無償を問わない。譲り渡す場合は事業譲渡(じょうと)、譲り受ける場合は事業譲受(ゆずりうけ・じょうじゅ)と表現する。

1.事業譲受の狙い

リコノミカルの強みは、アプリケーション開発のSI(System Integration:情報システム構築の請負)、AI(Artificial Intelligence:人工知能)、AR(Augmented Reality:拡張現実)で、特に不動産分野での開発が多い。
一方のアクティブデザインは、CGパース制作の老舗であり、近年では高品質なCGをAR、VR(Virtual Reality:仮想現実)へ転用することで3Dデータの付加価値を上げてきた。また、そのノウハウを活用し、プロジェクションマッピングやデジタルサイネージの開発も手掛けている。

新たに設立されたアクティブリテック(設立は2021年11月)は、特に不動産分野での高品質CG制作のリソース、及び、顧客基盤を獲得することになり、両社のシステム開発能力を強化することでメタバース分野への事業拡張を狙う。

アクティブデザインの﨑山氏も「従業員一同、クリエイティブ×テクノロジー×イノベーションで、更なる社会のニーズに対応できるようサービスの拡充を図り、新たな体制で皆様のご要望にお応えしていく所存」と表明している。

2.アクティブリテックの今後

2022年4月を目途にリコノミカルの全事業をアクティブリテックに統合する予定で、CGパース事業部、企画開発事業部、不動産DX事業部、ビジネスインキュベーション事業部からなる。従業員数は、アクティブデザイン及びリコノミカルからの転籍者を含め57名となる予定。

また、アクティブリテックは、2022年1月21日、株式会社スターランドコミュニケーション(本社:東京都中央区、代表取締役社長:風間宏規)とメタバース支援事業拡大に向けた資本業務提携をしている。同社はテレビCMなどの映像制作から、Webグラフィック制作まで、さまざまなメディアに対応したワンストップの制作を得意としている。

遡れば、2020年7月、前身となるリコノミカルは、大規模システム・ウェブサイトの開発運営に強みを持つ、かなめい株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 澤田 卓)を吸収合併している。今後拡大が見込めるメタバース分野への参入に、人材やノウハウの整備を着々と進めている様子だ。