2022年1月21日、株式会社Gugenka(本社:新潟県新潟市、代表取締役CEO:三上昌史 以下、Gugenka)は、バーチャルワーカーと企業をつなぐサービス「Gugenkaバーチャルワーク(コミュニティ)」の提供を開始した。
1.Gugenkaバーチャルワーク(コミュニティ)とは
様々なバーチャルイベントで多数のワーカーを紹介してきたGugenkaがプロデュースする、「バーチャルワーカー*」の活動を支援・案内するためのコミュニティ。
バーチャル世界だからこそ可能な自由な働き方、自由な交流や情報交換、ボーダレスな活動や文化を、思いっきり楽しみたい人が集まるための場所である。
バーチャルワーカー(バーチャルワーク)
コロナ禍によって増加したテレワークやリモートワークとは異なる。場所(距離)の制限を受けないという点では同じだが、さらに、性別・年齢・身体的特徴にも縛られないという点も加えた、バーチャル上のメリットを活かした働き手(働き方)である。バーチャルワーカーはアバターの姿で働き、メタバースでのイベントやプロモーション活動に欠かせない存在となっている。
Gugenkaコミュニティの参加者には、イベントやサービスの優先案内、その他様々な活動フィールドが提供される予定。これら案内を通じて、「バーチャルワーカー」としても活動できる。案内には下記のようなものがある。
- イベント
バーチャルイベントなどにスタッフとして参加できる(イベントを盛り上げ、説明などの接客など)。 - バーチャル関連デバッグ
リリース前のバーチャルサービスなどにテスターとして参加できる(先行プレイ、ベータテストなど)。 - プロモーション活動
メディア向けのプロモーション活動にテスターとして参加できる(新商品の体験や使い心地のモニターなど)。
2.バーチャルワーカーとして働きたい人は
バーチャルワーカーの登録手順
Gugenkaコミュニティに参加し、コミュニティ内で案内される募集要項に応募することで、バーチャルワーカーとして働くことができる。
コミュニティ参加から、バーチャルワーカー応募、報酬受け取りまでの流れは下記の通りだが、実際に登録する人は、Gugenka公式 バーチャルワーカー登録ページを参照しながら進めること。
Discord(ディスコ―ド)
アメリカで開発された、招待制のボイス・テキストチャットソフト。2015年5月にリリースされ、2019年5月時点でのユーザー数は2億5000万人。2020年4月にビデオ通話機能が実装された以降、ゲームに限らず、テレワーカーの連絡手段としても採用されるようになった。メタバースに参入した企業がコミュニティを形成する際のツールとして使われることも多い。
- バーチャルワーカーの登録
ロール*「Virtual work applicant」を取得し、バーチャルワーカーの登録申請(審査には数日から数週間ほどかかる場合あり)。登録申請の審査後、ロール「Virtual work Staff」が付与され、募集要項を閲覧できるようになる。
ロール
Discordにおける役職(役割・職業)のこと。管理者は、ロールごとに権限を設定し、運営の効率化を図ることができる。
- バーチャルワークに応募
コミュニティ(Discordサーバー「Gugenka community」)内で案内(投稿)される募集要項に応募。 - 活動・報酬の受け取り
活動(仕事)が終了したら、口座に報酬が振り込まれる。
バーチャルワーカーの登録条件など
参加や応募にあたっては、いくつかの制約があることにも留意したい。
- VRChatやDOORなどが利用可能な環境(PC接続可能VR+GamingPCなど)があるとより多くの活動に参加できる。
- VR環境がない人や、VR空間に慣れていない人は、スマートフォンなどでも参加可能なVR以外のテスター業務などが主になる。
- 高校生以上(未成年は保護者の同意が必要。また、22時〜翌5時までの活動には参加できない)。
- 登録は無料。
- 報酬は、当月末締め・翌月末払い(本人名義の銀行口座に振込)。
- 報酬目安は、案件と稼働頻度によるが、月数千円〜1万円程度。
3.バーチャルワーカーを採用したいイベント主催者は
Gugenkaは、下記のような不安や課題を感じている主催者に対して、経験のあるバーチャルワーカーをコーディネートしている。
- バーチャルでのイベントが盛り上がるか不安
- バーチャルイベントが思ったより盛り上がらずに終わってしまった
- スタッフ自体がバーチャルに馴れていないので対応ができない
- そもそもどうしたら高い効果のプロモーションになるのかよくわからい
なぜなら、Gugenkaのバーチャルワーカーを採用することで、下記のようなメリットを享受できるからだ。
- 1人より、友達やよく理解した方から説明を受けながら一緒に楽しむ方が、よりその楽しさを満喫できる。
- バーチャルワーカーが案内や接客をすることで、より魅力が伝わり、来場者の満足度や売上のアップに繋がりやすくなる。
- バーチャル関連の知識や必要機器を有するバーチャルワーカーを採用することで、機材を揃えたり、バーチャルに対する概念を説明する必要がなくなる。
- 場所はもちろん、年齢や性別を問わない様々なバーチャルワーカーが所属していて、新たな働き方を導入し、雇用機会を産むことで社会貢献できる。
なお、バーチャルワーカーのコーディネートだけでなく、イベント自体の制作や運営の依頼も受けている。バーチャルワーカーを採用したいイベント主催者は、Gugenka公式 バーチャルワークの案内を参照。
4.Gugenkaバーチャルワーク(コミュニティ)の説明動画
ここまで紹介してきた内容が解説された公式動画もアップされている。
バーチャルワークの経験者であり、メタバースキャリアコンサルタントとしても活動している「癒色えも(イシキ エモ)」氏と、Gugekaスタッフ「Mr.にゃーん」氏が、活動内容の具体例や、登録方法、よくある質問などを解説している。
5.Gugenkaとは
最後に、バーチャルワーク(コミュニティ)を提供するGugenkaが手掛けてきた開発・運営事例をいくつか共有しておきたい。
XWorld
XWorld(エックスワールド)は、メタバースプラットフォーム「VRChat」内に常設されているVRChat公式のショッピングモール。2020年12月29日にオープンした。各企業のオフィシャルショップが出店し、現実で使用する商品はもちろん、アバターや3Dモデルといったデジタル商品も販売されている。XWorldは「XRShop World」の略。
MIKULAND
MIKULANDは、バーチャルキャストと共同で主催している初音ミク公式のイベント。Gugenkaは総合プロデュースとワールド制作を担当している。なお、常設ではないため、開催情報などは公式Twitter@Mikuland_infoを参照。次回は2022年4月28日~同5月1日に開催される「MIKU LAND 2022 YOSAKURA」となる。
SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland
SANRIO Virtual Fes in Sanrio Purolandは、2021年12月11日~同12日に開催された、サンリオ初のバーチャル音楽フェス。合計5フロアの広大なワールドが構築され、アーティスト、バーチャルアーティスト、サンリオキャラクターらも出演。サンリオファンから、バーチャル上級者まで、みんなで盛り上がれるイベントとなった。Gugenkaは空間・ワールド制作などを担当。
XMarket
イベントの他にも、アニメ公式作品中心としたデジタルプロダクト専用メタバースマーケットのXMarketも運営している。AR/VRフィギュアビューワー「HoloModels*(ホロモデル)」や、アバターが作れる「MakeAvatar(メイクアバター)」のグッズを中心に取り扱っている。
HoloModels
HoloModels(ホロモデル)とは、Gugenkaが開発するARアプリ。ARで好きな場所にデジタルフィギュアを飾ることができ、あたかもその場に存在するように表示することができる。サイズや表情、ポーズを変えたり、拡張アイテムによって変身やパーツの付け替えもできる。同社が運営するXMarketなどで販売されている。
メタバースで働くバーチャルワーカーの紹介(仲介・斡旋)サービスは、これまでにもいくつか発表されているが、明らかな実績を持つ企業は極めて少ない。真に知識や経験を持ったGugenkaの今後に注目したい。