ラストマイルワークスが建築特化型メタバース「comony」のティザーサイト公開【VRモデルハウスや未来の建築を提供】

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ラストマイルワークス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:小林雄)が、建築特化型メタバースのティザーサイトを公開した。「comony」内では独自の建築物を構築、公開できる。また、VRモデルハウスの案内や、重要文化財のデジタルアーカイブ保存にも活用できる。

comonyティザーサイト
https://comony.net/lp/index.html
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https://comony.net/

1.建築メタバースで未来をデザインする

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画像出典:comony

「comony」は、様々な建築空間をメタバース内に構築することで近未来のコンセプトを形にする。
今から30年後、人類は火星に家を持てるかもしれない、空飛ぶ車が実用化されているかもしれない、3Dプリンターで自分の好きな家を建てるかもしれない、ちょっと先の未来を「comony」内に構築することで、過去から現在、そして未来へと時空を越えた建築体験を提供する。

2.「comony」の活用方法

2-1.建築を見て楽しむ

実在する建築も架空の建築も、有名建築家の建築だけでなくまだ無名だけど今後有名になるだろう素晴らしい建築も、これまで建てることが不可能だった建築や遠いけどいつかは行ってみたい憧れの建築も、誰でもが気軽に訪れることができる。PCやスマホ、VRゴーグルを用意すれば、バーチャル空間上で、複数人とのボイスチャットによる音声コミュニケーションを取りながら、素敵な建築と楽しい時間が過ごせる。

また、老朽などで取り壊されてしまう歴史的価値のある建造物や、既になくなってしまった文化遺産を、図面や写真を元にフォトリアルな空間としてバーチャル上に再現し、「comony」上で半永久的にデジタルアーカイブとして保存することもできる。

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画像出典:comony
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画像出典:comony

2-2.メタバース建築を設計、配信する

シンプルな操作感の専用開発キットを使うことで建築を構築でき、世界に向けて発信できる。ポートフォリオのURLを共有したり、ガイドによるツアーを開催すれば、自ら設計した空間でイベントを主催するのもよし、人に貸し出すのもよし、メタバース内に独自の経済圏を構築できる。

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comony専用のSDK(画像出典:comony
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comony内の空間ギャラリー(画像出典:comony

ビジネスでは、例えば、「comony」内にVR住宅展示場を構築すれば、既存の販促ツールでは提供することができなかった、空間情報を実際の展示場のように、且つ、リモートで伝えることができ、広告費や営業経費を削減できる。共有空間はモバイルアプリやPCでも簡単に閲覧することができるため、BIMやCADといった専門的なソフトやスキルは不要。

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画像出典:comony
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画像出典:comony

個人クリエイターは自身が制作した建築CGを公開したり、新たな建築家を発見しフォローすることもできる。教育機関では課題プレゼンテーションの場としても活用できる。

「comony」では個人クリエイターや教育機関専用のアカウントを用意しているとのこと。興味ある人は公式フォームからお問い合わせを。

3.ラストマイルワークスとは

ラストマイルワークス株式会社は、「Digital City(未施工の都市やマンションをCG化し実際に訪れたような体験を提供)」や「terior(CGとVRで不動産のオンライン集客や販売の企画からコンテンツの制作までをワンストップでサポート)」なども開発していて、建築物や不動産に特化している。

また、一般社団法人Social Compassが手がける「White Canvas(スリランカ、タイ、カンボジアなど各国で新たなアーティストを発見し、国際的なアートマーケットへの接続を試みるプロジェクト)」をサポートするなどしている。

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comony内にWhite Canvasの作品が展示されている様子(画像出典:ラストマイルワークニュースリリース

筆者としては、この「White Canvas」に強く惹かれ今回の執筆に至った経緯もある。メタバースには距離や時間、環境を超えて、誰もが新たに平等な機会を得られる可能性を秘められていると感じずにはいられないプロジェクトである。White Canvasプロジェクトfacebookページ